シェルとGTT、液体水素輸送船開発で提携
- 出版物名
- Euro maritime Info at a glance
- 号数
- 4756
- 作成日/開催日
- 18/March/2022
脱炭素化への切り札として水素エネルギーへの関心が高まる中、エネルギー大手のシェルと仏GTT(エンジニアリング)はこのほど、液体水素(LH2)輸送に関する協力協定に署名した。両社は、LH2運搬船の基本設計と中型LH2運搬船用のLH2貯蔵タンク開発に取り組む。
競争力のある水素サプライチェーンを確立するためには、LH2の大量輸送を実現しなければならず、現在業界としては輸送・貯蔵システムの開発の取り組みが進んでいる。日豪6社から構成されるコンソーシアムは、日豪間で水素エネルギー・サプライチェーン・パイロット・プロジェクトを進めており、最初の実証プロジェクトが成功している。
今回新たにLH2輸送分野で提携したシェルとGTTは、LNGの輸送と貯蔵で長年培ってきたGTTのメンブレン方式と極低温貯蔵技術の実績を活かして、LH2の海上輸送に産業規模で使用できる最適なソリューションを開発することを目指している。LH2輸送では、-250°Cで液化した状態でLH2を大量に輸送することが課題の1つとなる。
出典:
Offshore Energy News, “Shell and GTT team up for LH2 carrier innovation”, February 8, 2022.
https://www.offshore-energy.biz/shell-and-gtt-team-up-for-lh2-carrier-innovation/
Maritime Executive, “Shell and GTT Working to Develop Mid-Size Liquid Hydrogen Carriers”, February 8, 2022.
https://www.maritime-executive.com/article/shell-and-gtt-working-to-develop-mid-size-liquid-hydrogen-carriers