Euro maritime Info at a glance

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バルチラ、世界初のアンモニア4ストローク・ソリューションを発表

出版物名
Euro maritime Info at a glance
号数
4958
作成日/開催日
2023-12-13

フィンランドのバルチラは、船舶部門では初となる、アンモニア燃料用4ストロークエンジンを軸とする商用ソリューションを発表した。バルチラによれば、新ソリューションは同じサイズのディーゼルソリューションに比べてGHG排出量を即座に70%以上削減することができる。欧州連合(EU)の2050年までの削減目標の達成が可能となり、また国際海事機関(IMO)の2040年目標の上をいくパフォーマンスが得られるという。

新ソリューションは2022年9月に発売された「バルチラ25エンジン」のプラットフォームをベースにしている。「バルチラ25エンジン」は持続可能な燃料に対応できるよう設計されており、これまでのディーゼル、LNG、カーボンニュートラルなバイオ燃料(液体/ガス)に加え、今ではアンモニアも使用できる。今回発表の新ソリューションには、エンジンのほか、アンモニア燃料ガス供給システム、バルチラアンモニア放出軽減システム(WARMS)、バルチラNOx低減装置(NOR)が組み合わされている。安全性と効率性がソリューション設計の核で、効果最大化のための自動化システムも搭載されている。

ヴィリディス・バルク・キャリアーズ社が、この新アンモニアソリューションを使用する最初の船主となる予定だ。11月初めにバルチラとヴィリディスは同ソリューションに関する基本合意書(LOI)を締結しており、2024年初頭の商業契約調印を目指している。なお、ヴィリディス社はここ数年、北海を航行する近海用アンモニア燃料船の開発に取り組んでいる。今年9月には、2025年の就航を目指すアンモニア燃料バルクキャリア2隻の建造に向けてノルウェー政府から助成金を獲得した。

 

出典:

Offshore Energy biz, “Wärtsilä rolls out industry’s first 4-stroke ammonia engine”.

Wärtsilä rolls out industry’s first 4-stroke ammonia engine

Maritime Executive, “Wärtsilä Introduces First Commercial 4-Stroke Ammonia Dual-Fuel Engine”.

https://www.maritime-executive.com/article/waertsilae-introduces-first-commercial-4-stroke-ammonia-dual-fuel-engine