独造船マイヤー・ヴェルフトはこの度、洋上変電施設4基の鉄骨構造部分を受注した。アンプリオン・オフショア（独送電大手アンプリオン傘下）から、洋上風力発電向け変電施設4基のプラットフォームの建設・設置を請け負ったスペインのドラガドス・オフショア（仏建設大手バンシ傘下）が、建設に必要な4万3500トンの鋼材の発注先としてマイヤー・ヴェルフトを選択した。納品は2024年秋から2027年春にかけて行われる予定。

4万3500トンの鋼材は、大型クルーズ船ほぼ1隻分に相当する。製造は独ネプチューン・ヴェルフトが行う。マイヤーグループは、クルーズ船市場が先細りするとの見通しから、ネプチューン・ヴェルフトのパーペンブルク造船所を新規洋上ビジネスの拠点に転換すると発表したばかり。同社のJan Mayerビジネスイノベーション部長は、造船所のノウハウと雇用が守られる上、エネルギー移行にも貢献できると、洋上ビジネスの初受注を歓迎した。

出典：

Offshore Energy biz, “Meyer Werft steps into offshore wind market with new steel construction deal”.

Meyer Werft steps into offshore wind market with new steel construction deal

Maritime Executive, “Meyer Werft Diversifies Receiving First Offshore Converter Contracts”.

https://www.maritime-executive.com/article/meyer-werft-diversifies-receiving-first-offshore-converter-contracts