ノルウェーの二酸化炭素回収・貯留プロジェクト、初の契約が締結
- 出版物名
- Euro maritime Info at a glance
- 号数
- 4953
- 作成日/開催日
- 2023-12-13
石油大手のノルウェー・エクイノール、仏トタルエネルジー、英シェルが主導する二酸化炭素回収・貯留プロジェクト「Northern Lights」は11月20日、ノルウェー肥料大手ヤラとの間に二酸化炭素輸送・貯留に関する初の契約を締結した。この契約は昨年8月に予告されていた。 ヤラがオランダ南西部スライスキルに保有するアンモニア工場から2025年以降、船を通じてノルウェーのオイガルデンに二酸化炭素を輸送した上で、北海の地下2600メートルの場所に貯留する。2026年から毎年年間80万トンを貯留する。
ヤラはすでにスライスキル工場において二酸化炭素の大半を回収している。またオイガルデンでは貯留施設が建設中となっている。
「Northern Lights」に関しては、ヤラ以外にもデンマーク・エネルギー大手オーステッドがバイオマス発電所由来の二酸化炭素を、また独セメント大手ハイデルベルクマテリアルズがセメント工場由来の二酸化炭素を2025-2026年以降輸送・貯留する予定となっている。
出典:
Offshore Energy biz, “Northern Lights, Yara seal binding CO2 transport and storage deal”.
Northern Lights, Yara seal binding CO2 transport and storage deal