Euro maritime Info at a glance

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ナバル・グループによるベルギーとオランダ向け掃海艇建造プログラムが前進

出版物名
Euro maritime Info at a glance
号数
4946
作成日/開催日
2023-11-28

仏艦船建造大手ナバル・グループは、ベルギーとオランダ向けの掃海艇「Vlissingen」の進水式をコンカルノー(フィニステール県)において実施した。

ナバル・グループは2019年、水上・水中ドローンメーカーの仏Exailと形成するコンソーシアムを通じて、ベルギーとオランダ海軍に掃海艇12隻及び掃海艇に搭載される無人機約100台を供給する契約を獲得していた。引き渡しは2024-2030年を予定する。すでに、掃海艇のうち第1隻目となる「Ostende」も今年3月に進水式を実施しており、6ヵ月毎に1隻の進水を行うことを目指す。掃海艇の建造は、Kershipおよびピリウ造船所に委託された。総投資額は20億ユーロで、このうち約25%をExailが負担する。

これらの掃海艇は、全長83メートル、総重量は2800トン。無人機を活用して機雷の検知、特定、破壊を行い、従来型の掃海艇よりもより効率的に掃海を実施できる。無人機は入れ子式となっており、まず無人水上艦(全長12.5メートル、総重量20トン)が発進し、そこから自動的に検知用のソナーや特定・破壊用ドローンが展開される。また掃海艇は海底調査用ドローンを直接展開させることもできる。
なお、フランスも今年8月末に同掃海艇建造プログラムへの参加を決定している。ナバル・グループは、2024年にフランス海軍からの発注を見込んでいる。

出典:

Les Echos, “Lutte anti-mine : les premiers navires porte-drones prennent la mer”. https://www.lesechos.fr/industrie-services/air-defense/la-belgique-et-les-pays-bas-en-tete-dans-la-chasse-aux-mines-nouvelle-generation-1988442