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マースク、メタノール二元燃料船への改造で中国の民間造船会社と調印

出版物名
Euro maritime Info at a glance
号数
4941
作成日/開催日
2023-11-28

デンマークの海運大手マースクは、中国の民間造船会社である舟山市鑫亜船舶修造(Zhoushan Xinya)との間で、世界初のメタノール二元燃料船改造プロジェクトに調印した。舟山市鑫亜は、過去にマースクから船舶修繕を請け負ったことがあり、LNG燃料船の取り扱い経験もある。

メタノール燃料船への改造は、今日の海運業界においてCO2排出削減へ向けた重要課題であり、船舶修繕業界にとっても大きな潜在市場だ。マースクは2040年にネットゼロエミッション達成を目標としており、この改造プロジェクトはこれに沿ったものとなる。一方の舟山市鑫亜は、今回の契約獲得は同社にとって画期的な出来事だと歓迎している。

同改造プロジェクトは2024年半ばに遂行を予定。マースクと舟山市鑫亜は正式にどの船舶が対象か発表していないが、中国メディアの報道によると、「MAERSK HALIFAX」(17万8257 DWT)が改造を受ける最初の船に選ばれた模様。

マースクは脱炭素化へ向けた既存船舶の改造構想を今年6月に明らかにし、舟山市鑫亜との調印に先立って、ドイツのMANエナジーソリューションズとの間でエンジン改造契約を締結済み。同契約に伴い、現在11隻の船舶に搭載中のMAN B&W 8G95ME-C9.5型エンジンが、燃料油とメタノールで運転可能な二元燃料タイプのMAN B&W 8G95ME-LGIM10.5型エンジンへと改造される予定。

 

出典:

Offshore Energy biz, “Maersk seals world’s 1st methanol dual-fuel conversion project with Chinese shipbuilder”.

Maersk seals world’s 1st methanol dual-fuel conversion project with Chinese shipbuilder

Maritime Executive, ” Maersk Contracts China’s Xinya for First Methanol Dual-Fuel Retrofit”.

https://www.maritime-executive.com/article/maersk-contracts-china-s-xinya-for-first-methanol-dual-fuel-retrofit